ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2008年04月27日
 アルコの、とくにここ最近の、勢い任せであるようなところを、味と見るか、雑と見るか、の判断は微妙で、前者の気分で読めれば何も問題はないとはいえ、後者の気分になってしまうと、とたんに残念としか評価のしようがないような、ぎりぎりの危うさを抱えており、以前にも述べた気がするが、それの完全に悪い出方をしてしまったのが連載ヴァージョンの『ヤスコとケンジ』であったわけだけれども、さて、新シリーズである『超立!! 桃の木高校』はどうか。高校で出会った男女四人(その比率はもちろん、女の子2、男の子2)が、じつはみな、超能力の持ち主であったことから、学校や家庭のレベルでのトラブルを解決し、同時に恋愛や友情を育んでゆく、と、以上が作品の概要である。エスパーという設定は大胆だが、かならずしもオリジナリティのあるものではないだろう。しかし特殊には違いないシチュエーションを、作中人物たちに、どう受け入れさせ、向き合わせ、扱わせるかが、つまり、作品の説得力にかかっているポイントであって、はじめはわずかばかりの戸惑いがあるものの、この作者ならではの強引なノリで、なんとか乗り切っている。だが、ストーリーを追うにつれ、やはり、どうなんだろうな、と引っかかってしまうのも、バランスを崩すほどにデフォルメされた描写の数々が、手抜きではなくて、ギャグを狙っているとしたら、あまり奮っていない点にほかならず、軽く、ときめきのトッピングされた話の筋自体は、けして悪くないのに、それを押し進めるテンポが、どうもいまいちよろしくない。そのことを個性として割り切るにしてもさあ、率直にいって、もったいないんだよな。

 『Loveletter from…』について→こちら
 『ヤスコとケンジ』
   4巻について→こちら
   2巻について→こちら
   1巻について→こちら
 『三つ編と赤い自転車』について→こちら


posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(08年)
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