ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2008年04月04日
 blacktusk.jpg

 気になる。ここ数年、好みだな、と感じるアーティストには、いくつかの共通点があって、それは、ドラムの音がやたらでかいこと、基本的にはトリオ編成であること、ルックスがハンサムではなく、まるで足臭系のハード・ロッカーであること、そしてそのサウンドは、いわゆるストーナーの文脈に近しいところに位置しながら、ジャンクのフレイヴァーがふんだんにふりかけられており、とにかくダイナミック、かつアグレッシヴに炸裂することで、ぱっと頭に浮かぶかぎりでは、そう、たとえばAKIMBOやYOUNG WIDOWS、LORDS、TAINT等をイメージしたうえで述べているのだが、ほとんど同じ条件を満たす、このBLACKTUSKの存在も、やはり、気になる。米ジョージア州出身の、その彼らのファースト・アルバムが『PASSAGE THROUGH PURGATORY』になるのだけれど、これがまあ、猛烈に、強烈に、いけていた。印象はもちろん、うるせえ、の一言に集約される。1曲目、イントロダクションにあたる「WITCH’S SPELL」のうねるような重たいグルーヴから、全エネルギーをかけ、一気に高速度域へ突入してゆく2曲目の「FIXED IN THE ICE」からして、バンドのイズムが極端に寄っていることを知らしめる。轟として、檄であって、柔であることを拒む、つまりは、そういうことだろう。まず叫ぶ、とりあえず叫ぶ、そうした叫びによって喚起されるのは、ごつごつとした衝動である。殺伐と形容するのが相応しいようなそれは、ギターとベース、ドラムの響きにも伝播し、瞬間と粉砕の勢いを倍加させる。中盤で、いったんテンポをダウンし、ヘヴィ・メタリックな低音にとぐろを巻かせる。ヴォーカルはしかし、アジテーションを発し、続け、促されるみたいに楽器群が、ふたたびスピードをあげる。楽曲の展開や構成は単純だが、ノイズが間隙を埋め、全編に緩みはなく、押しの美学とでもすべきパワフルなクライマックスの、連続することに圧倒される。これは他のナンバーにおいても同様であり、もしかするとBLACK SABBATHとハードコア・パンクのミックスという、90年代にグランジと呼ばれた系の一部によって達成されたインパクトを、00年代の現在に純化させたかのような、そういうポイントを示しているのかもしれないぞ、と思わせたりもする。

 バンドのオフィシャル・サイト→こちら(音出ます)
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(08年)
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