ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2008年03月02日
 Secrets and Lies

 RISE ABOVE RECORDSの所属にしたらモダンであり異色であるといえる、05年のファースト・アルバム『THE RUIN OF NOVA ROMA』の、グランジとドゥームとスラッジの三つの輪が重なり合うポイントで鳴らされているかのような轟音がえらくかっこうよかった、イギリスはウェールズ出身のトリオTAINTであるが、前作と同じくアレックス・ニューポートがミックスを担当した、このセカンド・アルバム『SECRETS AND LIES』においては、より広義な区分でいうハード・ロックのダイナミズムを強めており、それを若干の変化と捉まえることもできるけれど、いやいや、激しさはあいかわらず、たいへんかっこうよく決まっていて、とにかくもう、やたらに、がつん、とくる。ヘヴィなリフ、リズムのアタックが練り上げるグルーヴは、図太く、分厚い、そのなかにトリオ編成ならではのスポンタニアスなタッチを滑り込ませることで、がっちりと頑丈に構えている、が一方、今にも崩落しそうな性急さをも呼び寄せる。ぶっきらぼうなヴォーカルも含め、なよなよとしなだれかかるところはない。アンチせこさのアティテュードであろう。自分らの体力のみを信じ、消費カロリーの大半がパワフルな二の腕にベットされている感じである。しかしそれが、インストゥルメンタルだけで構築されたパートにあっては、意外としなやかな動きを見せる。基本的には、一定のパターンを繰り返し繰り返し執拗に反復することによって、うねりをおおきくしてゆくタイプのサウンドで、長尺に引き延ばされたナンバーもあればスローなテンポで暗く沈む部分もあるのだけれども、完全にはアンビエントの方向へ流れていかず、あくまでも動のエネルギーを大切に、エキサイティングな陶酔を寄越す。ベースのラインをぶんぶん震わせ、重量級のアトラクションを繰り広げるアタマの2曲、「HEX BREAKER」と「CORPSE OF LOVE」は、過剰なインパクトを孕むし、3曲目の「BARNSRTORM ZONBIE REVIVAL」や5曲目の「THE IDEALIST」など、比較的速めのペースで、エネルギッシュに猛る楽曲も、最高潮にスリリングである。4曲目「BORN AGAIN NIHILIST」の中間、ギターの独奏を経て、巨大なヤマが迫り上がるくだりには、圧倒される。が、とくにハイライトとして挙げたいのは、フルートを導入し、幻想的なメロディに重点を置いたへたうまなバラード、7曲目の「WHAT THE CROW SAW」なのだった。終盤に入ったとたん、すべての楽器が、それまでの印象から一転、けたたましく、いななき、猛ダッシュしはじめる、ここだよ、ここ、ここのところの展開には、何度聴いても、息を呑む、無尽蔵のカタルシスがある。

 バンドのオフィシャル・サイト→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(08年)
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