ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2004年10月19日
 ここにはいったい何があるのだろうか、と考える。それはつまり、僕が、このアルバムから何を聴き取っているのだろうか、ということである。アイシスは、ジャンルでいってしまえば、わりとエクストリームなハードコアのなかに括られてしまうが、そのサウンドは、けっしてうるさく轟いてはいない。むしろ、雄大な河の流れを思わせる。もちろん長い流れのなかには激しい箇所もあるが、遠景からは見る分には、とても穏やかに感じられる。ダイナミックではあるが、性急なスピードで、それは起こされるわけではない。すこしずつ膨張するものが、気がつけば、とてつもないエネルギーを放っている、そういう感じである。歌詞は付せられていないけれども、引用されるミシェル・フーコーやジェレミー・ベンサムの言葉を参考にすると、どうやらセキュリティ社会の問題を扱っているように思える。細心で緻密な演奏は、もしかしたら具体的には視覚化されないが、しかし、確実に我々を包囲しているシステムの網を、音の縫いこみに置き換えたものなのかもしれない。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽。
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