
相変わらず酷いアートワークで、ぎゃはは、って笑う。どういうタイミングなのか、LAIR OF THE MINOTAURの2曲入りシングル『CANNIBAL MASSACRE』である。ナンバリングがしてあるので、よく見たら、2000枚限定っぽいが、ほんとうにそうなのかどうかはしらない。ナンバリング盤が2000枚ってことかもしれない。しかし、ポスト・ノイズ的なものやドゥーム系が多くを占めるレーベルSOUTHERN LORD RECORDINGSにあって、このバンドのサウンドは、たしかにドヨーンとした表情を見せながらも、とてもとてもメタルメタルしており、そのへんがひじょうに聴きやすく、あるいは個性となっている。ここではそれがさらに顕著になり、デビュー・アルバム『CARNAGE』の線を引き継ぎながらも、ザクザクとしたリフがキャッチーで心地よい。とはいえ、(EXTENDED SKIN REAPING MIXとある)タイトル・トラックは、9分に及ぶ長大なナンバーなのであった。まあ最後の3分ほどは、不穏なSEが流れるだけであるが、しかし、ね、それ以外の6分、フルタイムで、押す、押す、押しまくる、中盤、ややスローでヘヴィに変化するが、そのあとで、オールド・スクールなスラッシュ・メタル風の展開をみせると、ふたたびガツンガツンとアタックしてくるのだから、メロイック・サインでゴー、連れて行ってよ、天国でも地獄でもない場所へ、という感じである。また、わずか1分の2曲目「HORNS OF THE WICH」も、簡潔で、ダーティーで、アグレッシヴで、燃える。トリオ編成ながら、分厚いグルーヴ。とくにPELICANのラリー・ハーウェグによる、ドコドコいうドラムがジャストである。
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