ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年10月19日
 でっかい箱が届いて、持ってみれば、うひゃあ重てえ、というのが、第一印象だった。この重いというのは、もちろん単純に、物理的な意味合いにおいて、である。とはいえ、「アフタヌーン四季賞」87年から00年までの受賞作を収めたメインのコンテンツに関しては、文庫サイズ程度の大きさなので、読みにくさというのは、とくに感じなかった。現在第一線で活躍する、あるいは一時代を築きつつある作家の、デビュー作に近しいマンガがまとめて読めるわけだが、半分ぐらいは、以前に目を通したことがあった。まあ、こういうのは記念品みたいなものだからねえ。僕が『アフタヌーン』を定期的に読み出したのは、『寄生獣』がはじまったあたりだから、ちょうど1990年ということになるのだろう。しかし、この『アフタヌーン四季賞CHRONICLE』に収められた作品の数々を、ひとつ、時代の流れを反映したものとしてみてみれば、80年代から91年ぐらいまでは、いわゆるニュー・ウェーヴ系の作家に影響されたものが多い、だが92年になると、殺伐としたテイストのものが増えてくる。それが払拭され出すのは、ようやく98年になってからである。これは、多少の誤差を含みながら、ロック・ミュージックの歴史とシンクロしている。そういった意味合いもあって、僕個人としてジャストな作風というか、つよい感情移入を催すのは、やっぱり95年の遠藤浩輝や鬼頭莫宏あたりになるのであった。アパシーな色合いが濃いなあ。ちなみに松本大洋、王欣太、冬目景が、収録を拒むかわりに、インタビューに答えているのだけれども、彼らの初期の作品はたしかに欠点が多いし、参照項の影響が出すぎているので、むしろこうした自己言及的な発言のほうが、のちのち資料価値が高く役立つかもしれない、などと思ったりもした。

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posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(1) | マンガ。
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アフタヌーン四季賞クロニクル
Excerpt: 今週の頭の話なんだけど、アフタヌーン四季賞クロニクルが届いた。最初に配達に来たのはどうやら土曜日だったぽいんだけど、その日は大学の講座があるというのに爆睡しててもちろん大学なんかサボっていたわけでして..
Weblog: 噛み切りブログ
Tracked: 2005-10-19 20:40