ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2008年02月05日
 ショートソング 2 (2) (ジャンプコミックスデラックス)

 枡野浩一の小説を小手川ゆあがマンガ化した『ショートソング』は、この2巻で完結である。短く、まとまりのある、良い内容であった思う。短歌という特殊な要素はともかくとして、いやいや、そこをともかくとしたら駄目だろう、との意見もあるかもしれないが、しかしまあ、その一点のみに注意をとられないおもしろみがストーリーにはあるということであって、悩める文系男子もしくは文系サークルの悩める男子といった女々しくもあるポイントを、このマンガ家が得意とする悪意の棘をあかるく描くような手つきによって、調和し、ただモラトリアムに耽溺しているだけのナイーヴな作品に終わらせていない。作中人物たちの目線、そしてモノローグやダイアローグにおける間のとり方みたいなものから、シリアスであることがときにはおかしく見えてしまう、そういったギャップのかたちでしか表せないエモーションの、あやふやな誠実さが、よく伝わってくる。

 1巻について→こちら

・小手川ゆあの作品に関する文章
 『死刑囚042』第5巻について→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(08年)
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