ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2008年02月02日
 The Bedlam in Goliath

 ずばり、06年のサード・アルバム『AMPUTECHTURE』はもったいぶっているだけの怠い作品にしか思えず、結局のところ、中心人物であるオマー・ロドリゲスのマスターベーションでしょう、どれだけ高踏なものであっても付き合いきれねえや、と、かなりひいた。いやまあ、もちろん、そのマスターベーションの奥にある神秘的で淫靡的な官能を堪能しうる才能が芸術の鑑賞には必要なのかもしれないが、当然、こちらのような凡人には関係のない話である。いちおうはそんな凡人でも、前身であるAT THE DRIVE-IN時代よりの熱心なファンのつもりで、だいいちTHE MARS VOLTA(マーズ・ヴォルタ)のデビューEP『TREMULANT』とファースト・アルバム『DE-LOUSED IN THE COMATORIUM』をはじめて聴いたときには、はげしく興奮させられたものだから、余計にがっかりしたというのもある。では、4作目にあたるニュー・アルバム『THE BEDLAM IN GOLIATH(ゴリアテの混乱)』はどうだったかといえば、これが、そりゃあかつての衝撃、驚天動地のインパクトは望むべくもないけれど、ややスリルとエキサイトの面が補強されており、『AMPUTECHTURE』ほどには悪くない。2曲目「METATRON」の中盤など、いくつかの場面では、瞬間風速的にテンションが高まり、そうそう、と頷かされる。セドリックのうたうメロディにも幾分キャッチーさがあって、ところによってはゲディ・リー(RUSH)のそれを彷彿とさせるドラマをつくる。部分部分にはこのバンドならではの冴えた閃きが宿る。そのことは間違いないのだが、しかし、トータルな印象を述べれば、05年のセカンド・アルバム『FRANCES THE MUTE』以降に顕著な、わざわざ、といったていの気取りを免れていない。

 『FRANCES THE MUTE』について→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(1) | 音楽(08年)
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De-Loused in The Comatorium/The Mars Volta
Excerpt: 様々な演奏が交差する新世界! 衝撃!これは衝撃です! The Mars VoltaのファーストアルバムDe-Loused in The Comatorium! 著者はこれにはすごい衝撃..
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Tracked: 2008-12-11 07:07