ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年10月15日
 フィフティーン

 再結成後のバックチェリー(BUCKCHERRY)が放つ、このアルバム『フィフティーン(FIFTEEN)』に収められたいくつかのナンバーは、今年のサマー・ソニックですでに披露され、耳にしていたわけだが、正直なところをいえば、そのときは、これはイマイチではないかな、と感じられたのだった。とはいえ、そこで一回しか聴いたことがないにもかかわらず、本作を流しながら、あーこれ、あのときやったなあ、と思い出せるのだから、どの楽曲も印象深い、キャッチーな輪郭を持っていることは、間違いがないということである。が、しかし、やはり気分が盛り上がらないのであった。ソング・ライティングのレベルが高水準に達していなかったセカンド作『TIME BOMB』は論外としても、デビュー・アルバム『BUCKCHERRY』は一線級のロックン・ロールを鳴らしていた。それというのは、90年代の終焉に際して、どのようにすればオーソドックスな姿形のサウンドにリアル・タイム性を宿らせることができるか、といった問題の在り方が、そのままサウンドに直結していたからである。プロダクションはもちろん、リズムやビート、ヴォーカルの節回しにも、それは確実に反映されていた。そうした意識が、ここには、希薄である、ことによったら皆無である。もちろん、新味があるから偉い、ないから駄目という話ではない。そういうことじゃなくて、なんかさ、ロックン・ロールってさあ、もうちょい「いまここ」で燃えるものじゃなかったかしら、と思うだけである。楽曲の出来も演奏もけっして悪くないのだが、しかし、そこからはスキル以上のものを感じられないのだ。エルヴィス・コステロ「パンプ・イット・アップ」も、なぜか他のアーティストによくカヴァーされるが、ここで聴かれるヴァージョンは、比べて、手堅すぎる、沸かない。個人的には、若い世代のミュージシャンを起用することで現代的な味わいと、新鮮なパッションを組み込もうとしたアイディアは見えすいたものだとしても、それでもジョシュ・トッドのソロ・プロジェクトはぜんぜんオーケーだっただけに、そのあとにコレではすこし寂しすぎる。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽。
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