ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年10月03日
 ストリート・ファッション・ブランドをテーマとした柳内大樹『ドリームキング』であるが、以前にもいったように、僕は、これを、ヤンキー・マンガのいちヴァリエーションだと捉えている。用いられる固有名のダサさも、じつにヤンキー的だろう。でもって、2巻目である。一流のデザイナーを目指す主人公ジョニーが、『SHIBUYA』に立ち上げたブランド『ブラッディシャカ』は、知名度こそまだまだであるけれども、ようやく軌道に乗りはじめる。しかし、反面、当初のモチベーションが失われつつもあった。街角に座り込んで呟く。〈……ファッションって一体…なんなのかのォ…〉。ようやく答えを見つけた彼のもとに、ヒップホップユニット『ツインタワー』をやっている仲間のキバとツノから、今度行われるイベントのための、スペシャルなウェア作りの依頼が入る。そのときはまだ、まさか硬い友情で結ばれた『ツインタワー』が解散することになるとは、誰も思っていなかった。〈……キバ君…俺ァ…あんまよく分からんけど…“想いやり”がすれ違うことって…やっぱ…あるんじゃねーかな…〉。いい話といえば、いい話なんだけどもね、それにしても、ギャングはともかく、デザイナーにしろミュージシャンにしろペインター(っていうのか、壁に落書きする人たちのこと)にしろ、ケンカし過ぎである。なんておっかない街なんだ、『SHIBUYA』というとこは。まあ、それというのは、ヤンキー・マンガという構造上仕方がないことなのだが。この巻は後半になって、大阪編に突入する。行きがかり上、ジョニーが大阪のファッション・シーンに介入してゆくことになるわけだ。が、そこで行われるのも、血で血を洗う、ヤクザの抗争のようであった。僕は以前から、ヤンキー・マンガは、モラトリアムの戯れを扱った表現である以上、登場人物たちが社会に出ることは、必然的に、物語の終わりを示す、と考えている。とはいえ、このマンガの場合、登場人物たちはすでに社会人なのであり、その彼らが無茶苦茶を起こしている点においては、異論がないわけでもない。でも、女子供を傷つけちゃいけねえみたいな、オールドスクールな意味合いでの人情が、それをばっちりカヴァーしている。

 1巻については→こちら

 『ギャングキング』4巻については→こちら
 『ギャングキング』3巻については→こちら


posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ。
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