ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年10月03日
 Searching for a Former Clarity

 冒頭で、じゃらーん、とギターの弦が爪弾かれると、胸の奥からこみ上げてくるものがあるのだった。それは何かと問われたならば、こう答えよう。熱血硬派の心意気である。燃える男の力こぶである。これから決闘に出かけるつもりだとしても、けっして止めてくれるな。ひさびさのスクライド気分だ。前作『AS THE ETERNAL COWBOY』で、レーベルをNO IDEAからFAT WRECKに移したフロリダ出身の4人組、AGAINST ME! の、たぶんサード・フル・アルバムにあたるのが本作『SEARCHING FOR A (RUMORED)FORMER CLARITY』である。これまでと同様に、トラッド・フォーキーでカウ・パンクな基本線を踏襲しながらも、Jロビンズのプロデュースによって、エレクトリックなギター・サウンドに奥行きが出た、結果、強情と哀愁の音色が深まった。とてもとてもポップで、ダンサブルなビートを刻みつつ、声の太いコーラスを導き出す、4曲目「UNPROTECTED SEX WITH MULTIPLE PARTNERS」などは、バンドにとって、ひとつの達成だろう。日本人であるならば、ウルフルズの「ガッツだぜ!!」だっけ、あれを思い出すかもしれない。同傾向だがメロウさを増した13曲目「DON’T LOOSE TOUCH」と対を為し、全体における、ハイライト・チューンになっている。続く「FROM HER LIPS TO GOD’S EARS(THE ENERGIZER)」も、いい。煽る高揚感を過分に含む、アップ・テンポのナンバーである。後半、アコースティックで綴られる楽曲での、泣き笑いのエモーションがまた、切々と訴えかけてくる説得力を持っていて、男の子には意地があったことを、ついに思い出させるのであった。そうだ。ツラいツラい、と息を切らしながらも、挫けず、前に進もう。そう思うだろ、あんたも。

 バンドのオフィシャル・サイト→こちら


posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。