ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年10月01日
 覇-LORD 3 (3)

 わかった。武論尊原作のマンガがなぜどうしてこう燃えるのか、わかった。それは、9割の登場人物が噛ませ犬にしか過ぎないのに、そのほとんどに見せ場が設けられているからである。やはり池上遼一とのタッグである『サンクチュアリ』はもちろんのこと、べつのマンガ家による『北斗の拳』などもそうだっただろう。そして、本作『覇』である。この巻では、ふつう三国志の物語では、董卓と並んで、あまり良く描かれない、張角が、すごい、かっこうよい。ここにも、漢(おとこ)が、いた。階級社会を憂う革命の志である。反面、関羽と曹操がイマイチな感じになってしまっているが、結局のところ噛ませ犬の運命なのだから、仕方がない。もうひとり、噛ませ犬といえば、趙雲であるが、その趙雲の秘密が、おそらく読み手の多くが「あーやっぱりね。やっちゃった」程度の衝撃しか受けないだろう秘密が、明かされるのだけれども、まあ良いではないか、しょせん噛ませ犬なんだから。つまり、これは噛ませ犬の饗宴としての「"超"[三国志]」なのである。そのように考えるのであれば、一番燃える存在が、最強の噛ませ犬である呂布であったとしても、それはそれで、必然なのであった。武論尊の本領が発揮されている。
 
 2巻についての文章→こちら
 1巻についての文章→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書。
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