ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年09月30日
 蒼太の包丁 8 (8)

 『蒼太の包丁』に関しては、いつテレビ・ドラマ化されてもおかしくないぐらいの、ハートウォーミングさ加減で、内容も充実している。でもって、もしもテレビ・ドラマ化される際には、この巻で披露されている親方の引退エピソードを、ひとつ、クライマックスにしていただきたいのだった。一流の腕前と気配りを持った料理人が、常連客や従業員、家族からどれだけ慕われていたかを表した、いい話である。現実においては、年功序列型の社会はもはや機能していないな、と感じる機会が増えてきた。それというのは、もちろん資本制(金本位制)にともなう合理化の波といった側面もあるのだろうが、個人が物事を教える主体として成熟できなくなったという理由もあるに違いない。先行する世代が説得力を持たなくなったというのと、若者が話を聞かなくなったというのはパラレルである。どっちが悪いというのではなくて、どちらも悪いので、共倒れになればいいよ(えー)。いやいや。では、人が成熟するために必要なものとはいったい何だろう。おそらくディシプリンである。ここで、それは、修行という名でもって、表現されている。また同時に、教える側と学ぶ側の関係性までをも射程に入っているあたり、なんと秀逸であることよ、と詠嘆してしまうのであった

 7巻についての文章→こちら
 6巻についての文章→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ。
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