ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年09月29日
 Big Bear

 ひゃあ、これは、けっこう、かっこういいハードコアである。BATTLESと同じレーベルMONITORに所属する、BIG BEARは、不協和音を撒き散らす、いわゆるカオティック系のサウンドをやっていて、初期のコンヴァージあたりに近い雰囲気を持っているのだけれども、独特のタイム感みたいなものを、掴んでいるバンドだと思う。ハイ・スピードな勢いで押すのではなくて、ミドル・テンポの重量感が、楽曲を進行させている。とはいえ、激しさやうるささが、抑えられているわけではない。それらは、瞬間のダイナミズムで、断続的に、現れる。その旋律のタイミングの、一定ではないことが、緊張した空気を作り上げ、混乱の様相を描き出しているのであった。剛毅なノイズが、隙間だらけの中空に、亀裂を入れる。そして特筆すべきは、ヴォーカルの表現力だろう。ここでいう表現力とは、わーぎゃー叫んでるだけで何をうたっているのかわからないのに、意味ありげなメッセージが、そこに込められているかのように、聴き手を組み敷く、そういう説得力のことを指す。メッセージとは、ずばり、エモーションの言い換えである。どれだけ演奏力がたしかでも、スキルの高さが如実であっても、それを欠いているアーティストは、残念ながら、二線級だといわざるをえない。三下の言い分など聴きたくないのである。だが、しかし、ここには、それが、たしかに、存在している。そこに惹かれる。類型の形容では捉まえられない感情が、いななきとなって、鼓膜に突き刺さる。こちらの心に、ドブのような濁った世界にあっても、死なず、生きていることを、生きなければならないことを、つよく訴えかけてくるようであった。

 レーベルのオフィシャル・サイト→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽。
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