ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年09月28日
 Distort Yourself

 口さがない人たちにしてみれば、元ブッシュというキャリアはけっしてアドバンテージにならないだろう、ギャヴィン・ロズデイルの新しいバンドINSTITUTEのファースト・アルバムが、この『DISTORT YOURSELF』である。テクノの人であるフォーテックとの共作であり、映画『ステルス』のサントラに先行収録された1曲目「BULLET PROOF SKIN」の段階で、ある程度予測できたとおり、後期ブッシュの方向性を踏襲した、90年代グランジの作曲法と90年代インダストリアルの音響をミックスしたかのような、そういうサウンドが展開されている。プロデュースを担当しているのはペイジ・ハミルトンであるけれども、なるほど、再結成ヘルメットに近しいトーンの音だともいえる。あるいはハンサム(バンド名)を思わせるか。8曲目「THE HEAT OF YOUR LOVE」なんかは、ゴリゴリとしたリフ・ワークのあたり、かなりそれっぽく仕上がっているのであった。とはいえ、ギャヴィン特有のウェットな、それはもしかしたらイギリス人であるというのが関連しているのかもしれない、メロディが、コーラスの部分で、多い言葉数を、なめらかなラインにまとめ上げていく、そういった部分は、他ではなかなか見かけることのできない、個性である。ブッシュに関していえば、僕は、じつはギターのナイジェル・パルスフォードこそが、じつは、グループとしての体面を考えた上で、キー・パーソンだったと思っている。なので、ギャヴィンの指向性が、ギター・ロック調のサウンドから脱却してゆくなかで、彼が脱退しなければならなかったというのは、おそらく止むえないことであったし、その彼がいなくなったあとで、バンドを続けていくことも不可能であったのだろう。INSTITUTEにおいても、たぶん、ギャヴィン対バック・バンドといった構図は克服されていない、が、ヘルメットやライヴァル・スクールズ、ニュー・エンド・オリジナルの元メンバーらが織り成すグルーヴは、じつに逞く、ところによってはかなりホットに聴こえる。強力なフックを持つナンバーを欠損しているのは弱点だけれども、出来具合は、なかなかだといえる。


posted by もりた | Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽。
この記事へのコメント
はじめまして。
BushもInstituteもGavinも好きなICEと申します。
検索でおじゃましました!

好きなんだけれど、どこがどう好きなのか無知なので説明できないのですが、詳しく記事にしてあるととっても嬉しいです!
またお邪魔させてくださいね。
Posted by ICE(あいす) at 2005年11月01日 00:04
ICEさん、どうも、はじめましてです。
BUSHといえば、今月に『Zen X Four』という作品がリリースされますね。
未発表テイクありのベスト盤って感じでしょうか。
新作というわけではないので、寂しいところではありますが。
Posted by もりた at 2005年11月01日 10:09
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。