
たしかちょっと前に『BURRN!』の編集部員のオススメみたいなコーナーで紹介されてたような気がするニルヴァーナのライヴDVD。たまたま売ってるのを見つけたので、購入。ほとんどブートのようなクオリティ。というか、これってブートレッグじゃねえのか。まあ『SUB POP SESSIONS』シリーズのような例もあるので、そこら辺はよくわからない。コートニー・ラヴは身内やメジャーじゃないところの配給には、あまり関心がないのかもしれない。クレジットを見ると、どうもブラジルで製作されたものっぽい。だけどね、なんつうか、とにかく音のレベルが一定じゃないのが、つらい。あまりにも音が小さいので、ボリュームを上げたりすると、次の曲で、思いっきり音がでかく鳴ったりする。テレビのコントローラーを手放すことができない。ずっと握りっぱなしになる。
テレビ番組で放映されたものばかりを集めた内容自体は、かなりの部分で『ライブ!トゥナイト!ソールド・アウト!』と被っている。だけども『ライブ!トゥナイト!ソールド・アウト!』がリージョンコードの2ではDVD化されていない現在では、わりと有り難かったりもする。それでもって、カート・コバーンはやっぱり死ぬほど格好いい。この格好よさは尋常ではないと思う。ほとんど衝動そのものがギターをかき鳴らしている感じである。また、こうして改めて彼のうたう声を聴いてみると、歌詞や音程などはかなり適当であることがわかる。不真面目だというのではなくて、なにかしらかのメッセージを表現しようというわけでもなく、マッドハニーやジーザス・リザードなんかの先達と同様に、ただただ生のエネルギーだけを余計な不純物を含まず直截音像化しようとした結果だろう。たぶん、それがカート・コバーンにとってのパンクだったのであり、そうして彼の生命の煌きこそが、ニルヴァーナの固有性として機能していたのである。
