ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年09月19日
 STAR BLACKS 1 (1)

 西暦2999年、つまり、このミレニアムの終わり頃、主人公である女子高生希咲は、父親と弟の三人で、平凡で平和な毎日を暮らしている。だが、ある日、先祖代々伝わる日本刀を手にしたことによって、彼女の運命は変わる。人の心から生まれ、人の世を支配しようとする、異形の鬼との戦いが、今まさにはじまろうとしているのであった。と、物語の基本線は、伝奇アクションとでもいうべきものである。育児コメディであった『愛してるぜベイベ★★』のあとに、コレというのは、かなり振り幅が大きい、チャレンジングな内容のような気もするが、若年層の読み手や、描き手当人にしてみれば、それほど違和感はないのかな。いや、しかし、槙ようこの本質は、友人たちや家族とのやりとりのなかに、現れているなあ。性善説的な思い遣りの程合いに和む。神の不在や、人の欲望が邪悪を生み出すといったテーマ自体は、さまざまな表現ジャンルにおいて行われてきたことであるので、今さら新規性は望めないが、それに接するキャラクターの頑ななまでの純粋さ具合は、けっこう新鮮である。本筋に関しても、キリスト教的な概念と古代日本の神話性みたいなものとの融合が散見できるけれども、その手つきの、もしかしたら天然じゃないかしら、と思えるあたり、逆に、個性であるように感じられる。
 
 『愛してるぜベイベ★★』7巻についての文章→こちら
 『愛してるぜベイベ★★』6巻についての文章→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ。
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