ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年11月27日
 さて。ゆうはじめ(高橋ヒロシ・監修)の『クローズ外伝 リンダリンダ』だが、率直に述べて、『ヤングチャンピオン』NO.24に掲載されている後編を読んでも、とくにこれといって特筆すべきことのない内容だったのだけれども、単行本になるのか(単行本になるとしたら、どういうかたちでどこに入るのか)、現時点ではわからないので、いちおうは触れておきたい。復讐のため、岡倉がリンダマンを必死に捜す一方、岡倉の昔馴染み圭一は、そのような事情を知らず、たまたま同じ弁当屋で働くリンダマンと親しくなっていた。それを知った岡倉は、圭一に嘘をつかせ、大勢を集めた場に、リンダマンを誘い出そうとする。というのが、いちおうのストーリーである。前編を読んだ段階では、岡倉と圭一の友情にフォーカスを合わせてゆくのかとも思われたが、ぜんぜんそういうわけではなくて、単純に、リンダマンのスケールの大きさとケンカの強さをプレゼンテーションするだけに終わってしまっているのが、なんとも空しい。まあ、親交を深めつつあったリンダマンを、騙さざるをえない状況にまで追い込まれた圭一の苦渋を見、一個のテーマと判ずることもできるだろうが、前後編合わせて55ページものヴォリュームを使い、そして示されるのが、結局のところ、嘘で塗り固めた人生は嫌だ、まだレールになんか乗りたくない、式の、ステレオタイプで自己完結な十代の叫びポエム(文字どおり、言葉によって書かれたポエム)だというのは、いささか残念と言わざるをえない。総体的に、不良のイメージの描写に重点が置かれ、物語のレベルに関しては密度が薄い、そういう作品であるため、せめて、もうすこしすくないページ数であったならば、印象も違ったと思われる。

 前編について→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
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