ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年11月24日
 シャングリラブ (マーガレットコミックス)

 工藤郁弥に関しては、たしかに安定感は認められるのだが、絵柄もストーリーも、ワン・アンド・オンリーといった面が積極的に見出せないところが厳しく、それは、あたらしい作品集である『シャングリラブ』についてもいえる。このなかでもっともおもしろく感じられたのは、高校デビュー系の主人公が、裏表のない性格の友人との付き合いを通じ、ほんとうの自分らしさ、に気づく姿を描いた「ベイビースター」であるが、しかし正直なところ、どこかで読んだことがあるような、そういう印象が最後まで付きまとう。とはいえ、以前の作品からするに、おそらく作者の資質がよく出ているのは、そのような友情をテーマにしたものではなくて、もてそうな男女のボーイ・ミーツ・ガールを扱った「恋ゴコロ」のほうだと思う。女子校通いのうえ、放課後は兄の開いている茶道教室の手伝いをしているため、出会いに乏しいヒロインが、ネイル・アーティストを目指すイケメンさんに出会い、そのハンド・モデルをしているうちに心惹かれてゆく、というストーリーである。これも、手堅く、けっして悪くはない内容なんだが、どこか、なにか、もうワン・エッセンスの部分で、物足りなさを覚える。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
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