THURSDAYというバンド名がアリなら、JUNEというバンド名もアリだろう。と、当人たちが思って名付けたのかどうかは知らない。いくつかの部分にTHURSDAYを思わせる感触はあるが、しかし、どちらかといえば、JUNEのサウンドは、テイキング・バック・サンデイ系の、ハードさをキープしながら、ややテンポを上げた、シンガロングなエモなのであった。まあ、テイキング・バック・サンデイ聴いてればいいや、と切り捨ててはしまえる、反面、テイキング・バック・サンデイみたいなので良いバンドって他にいる? と尋ねられたならオススメできるだけの内容にはなっている。いや、しかし、そこらへん、心持ちとしては、やや複雑である。つまり、オリジナリティを問わなければ、良く出来たアルバムだと思うのだ、じっさい。細かいフレーズを重ねるギターは印象的で、メロディはスウィートすぎず、ツインのヴォーカルも含め、音の線は太い、それらが男らしさと女々しさの拮抗であるような哀愁として、響き渡る。随所にちゃんとフックが設けられており、そこからは、叙情に流されず、体勢の崩れない、粘り腰風の力強さを感じる。キーボードなどの小道具の使い方も巧い。繰り返しになるが、基本的には、時代性におもねったものであり、独自のカラーを見つけるのは難しい。でも、この手の新人のなかでは、それなりの実力を兼ね揃えたアーティストであるのは間違いない、といえる。
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