
PLEASE MR GRAVEDIGGER(プリーズ・ミスター・グレイヴディッガー)は、初期AS I LAY DYING(アズ・アイ・レイ・ダイイング)に在籍してたメンバーによって成り立っているバンドなのだけれども、AS I LAY DYINGのようなヘヴィ・メタリックな要素は皆無で、ロックン・ロール系のアップ・テンポなビートを生かした、荒々しいポスト・ハードコアなサウンドをやっている。感覚としては、REFUSED(リフューズド)とTHE(INTERNATIONAL)NOISE CONSPIRACY(インターナショナル・ノイズ・コンスピラシー)のちょうど中間項あたりといえば、イメージしやすいだろうか。ジャケットのアートワークを見る限り、本人たちも、そこらへんを狙っているのでは、という気がする。本作『THROW A BEAT』は、04年のデビュー・フル・アルバム『HERES TO THE LIFE OF THE PARTY』に続く、5曲入りのEPで、大枠の部分に変更点はないが、一段階も二段階も軽妙さが増し、聴きやすくなった。日和ったわけではなくて、照準が絞られた、ばっちりとスタイルが決まっている、といった感じだ。以前に比べると、ギターの鳴りがしなやかになり、レトロちっくな音を出すキーボードがより効果的に使われているためだろう。そうしてキュートな女性ヴォーカルをゲストに加えた2曲目「SEVENTEEN YEAR OLD PIECE OF GOLD」の、いかがわしくジャンクなテイストは、とてもとても魅力的だ。ラストに、シークレット・トラック的に、ふざけた調子のアコースティック・ナンバーが入っている。その砕けた感じに、杓子定規ではない、バンドの本質が見て取れる。そういったところも含め、個人的にはひじょうに好みな線であるので、セカンド・フル・アルバムには期待しちゃうかもしれない。
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