ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年11月09日
 有頂天ポリス 2 (2) (少年チャンピオン・コミックス)

 前巻のときも述べた気がするけれども、元ヤンキーが社会に出、警察官になり、自分よりもヤングな悪(ワルと読んでください)どもと相対する、という設定はありふれているのだが、しかし、香取権太だけは、やはり規格外であったよ。くそう、『香取センパイ』の、あのすばらしきおもしろかっこうよさを、よくぞここまで引き継いでくれたじゃないか。秋好賢一『有頂天ポリス』の2巻である。新米警官ながら極度なトラブル・メイカーぶりを発揮する香取を、警察上層部は、少年犯罪多発地域である薮隈署の生活安全課の少年係に配属させる。もしも、そこで問題を起こせば、うまい具合に厄介払いができるというわけだ。もちろん、これは火に油を注ぐようなものである。だって、そうだろう、世界でいちばんの自己中心派であり、トップ・クオリティのバカである香取に、そんな事情などは知ったこっちゃないのだった。そして、奴が街に出れば、もれなく事件が発生する。〈ケンカにカツアゲ 傷害・窃盗…典型的なワルガキの集まりであり そのリーダー・安藤は多くの傷害事件に関わり ヤクザともつながりがあるとされる要注意人物だ〉とされる少年ギャング黒門天と、はからずも関わりを持った香取は、はたして彼らとどのように渡り合うのか。といえば、当然、ケンカだよ。ケンカ。だいたい、〈課長から少年係は丸腰って言われて〉いるので、手錠も警察手帳も持っていない、そんな体力自慢が身ひとつで出来ることといったら、そりゃまあね、といったところであるし、そこらへんの小学生よりもさらに子供じみている香取がさ、不良少年たちに説教をしたり、因果を含めたりすることなぞ、絶対するはずもないに決まってらあ。行きがかり上、安藤に強烈な一撃をもらった香取は、もう警官だとかそういうことは関係なしに、その借りを返したいだけで、ことごとく器物破損上等なのが、めちゃくちゃである。上司や同僚も、気の毒なぐらい、災厄に見舞われるしね。と、言うまでもなく、作者はこれをギャグやコメディとして描いており、ところどころ笑えるのだが、根底にあるのは、悪い奴らは全員グーで殴ってやればいいんだよ、式の論理であり、それがまた結果的にオーライなのだから、燃える。『香取センパイ』と、この『有頂天ポリス』を読んだことがない人は、真剣に、ファニーの意味で人生の半分ほどを損していると思う。

 1巻について→こちら

 『香取センパイ』
  11巻について→こちら
  10巻について→こちら
   9巻について→こちら
   8巻について→こちら
   7巻について→こちら
   6巻について→こちら


posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
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