ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年08月29日
 ウェルカム・ホーム!〈児島律子〉

 故鷺沢萠の小説『ウェルカム・ホーム!』は、ふたつのパートによって成り立っているが、そのうちのひとつを、入江紀子がコミカライズしたものが本作である。鷺沢×入江という組み合わせは、なかなか興味深く、読む前は相当の期待があったのだけれども、じっさいに読んでみると小説のままでよかったかな、という残念な感じがした。というのも、たぶんこれ、小説版よりも読むのに時間がかかる、それというのはもちろん全体の濃度が高くなったからだといえばいえる、しかし一方で、情報量が増えてしまったため、物語がある一定のテンポで進んでいかない、そういうギコチなさのせいでもあるように思えるのだった。言葉自体は、原作のものが、ほぼ崩されずに使われている。にもかかわらず、それを、入江は、うまく自分のモノにしている、そこはさすが。だが総体としては、入江のマンガにはなっていない、鷺沢の小説のままでもない。そのあたり、なんだろう、バランスの問題なのだろうか、すこし歯がゆい。

 原作についての文章→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ。
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