ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年08月26日
 ヤスコとケンジ 1 (1)

 高校2年になる沖康子は、6年前に両親を喪っていた。現在は、マンガ家をやっている兄健児に養われながら、暮らしている。だけど、過剰なほどに自分へと干渉してくる健児のことが、ものすごく煩わしい。元ヤンキーである健児は、どうも周囲の空気が読めない男だったのだ。恋もロクにできやしない。それにしても康子は勉強のできない子であった。それを心配した健児によって無理矢理入れられた予備校(学習塾)、そこで康子は、椿くんという美男子に出会う。もちろん一目惚れなどしてしまう。ある日、椿くんの家を訪ねることになった康子は、彼の姉を紹介される。彼女は、聡明で、うつくしく、そして優しい。しかし過去、健児との間になにか因縁があったようで。と、読み切り(『三つ編と赤い自転車』収録)時の基本設定を用いながら、連載というスパンを考慮してか、登場人物の増員が試みられている。のだけれども、うーん、この巻においては、ちょっと微妙な流れになっちゃっているのだった。まず、康子と健児兄妹という物語の軸が、周りにいる登場人物の騒がしさによって、見えにくくなってしまっている。また、コメディものとして見た場合、ツッコミ役がいないような感じがする。そのせいで、ドタバタした状況が、うまい具合に回収されていない。ただ、絵柄に満ちる元気な雰囲気はやはり楽しく、これはこれで序盤のセッティングとして考えた場合、次巻以降における登場人物たちの動き次第で、いろいろと大きく変わるかもしれない。

 『三つ編と赤い自転車』についての文章→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ。
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