
やっぱり第一印象って大切だなあと思うのは、このバンドTHE BLED(ブレッド)のデビュー作『PASS THE FLASK』は、けっして悪くはないんだけれども、あんま乗り気にはなれいないという風であったのだが、『ロッキング・オン』のレビューで、鈴木喜之が本セカンド・アルバム『FOUND IN THE FLOOD(ファウンド・イン・ザ・フラッド)』にいたく感心したように書いていたので、まあ男子三日会わざればということもあるので、と、ちょっとばかし期待してしまった、でもやっぱ信用できねえよ、あんた、じっさいに聴いてみれば、バンドに対する評価は大きく変ることなどないのだった。サウンドの基本線は、ややエモの入ったカオティック・ハードコアで、メタリックな要素はゼロに近しいって感じではあるが、楽曲や演奏その他もろもろに関しては、それほど特筆すべき点はなく、わりとステレオ・タイプな領域に止まっている。振り切れない。驚かない。直情的な進行のなかに、叙情的なパートが入り混じるあたりなども、べつだん新しいものではない。テンションの高さなどをみる分には、ひじょうにライヴはよさそうだが、「ライヴがよさそう」というのはアルバムの評価自体とは、異なるレベルで捉まえるべきだろう。いや悪くはないんだよ、だけど。そうして、すこし悔しい顔をしながら、僕は次のように言う。ジャストじゃない。
