
エモだとかカオティックだとかメタルコアだとかいったって、みんないっしょに聴こえるんだから、エモーションもオリジナリティもインパクトもねえよ。や、ま、それは言い過ぎだとしても、それぞれのバンドにおける微妙な差異をもって個性だとか判断しなければならないのは、すこし寂しいし、志が低すぎるじゃんね。とはいえ、いくつもの同型のなかにありながら熱量のレベルで途端に耳が引き寄せられることもある、と、このWOW OWLS!というバンドのファースト・アルバム『PICK YOUR PATTERNS』を聴いて、思う。サウンドの基本線は、エモとカオティックのハードコア的なコンビネーションで、メタリックな要素は皆無なヴァージョンである。整合性よりも、勢いを重視している風な感じで、ビューティーな要素もゼロに近しい。粗野といってしまってもいいだろう。興味深いのは、ベースのくっきりとしたラインが、そのまま楽曲の輪郭となっているつくりである。そうして、演奏自体はわりと凝っているのだが、直線的なエネルギーが、なによりもまず押し出されるようになっているのだった。新規性という面では、特筆すべき点はあんましないけれども、太く荒々しい音がいっけん冷静を装ったときに生じるグルーヴは、なかなか。瞬発力だけで勝負していない力量を伺える。
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