ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2004年09月14日
 大暮維人6年ぶりのエロ・マンガ単行本。個人的には、エロ・マンガを真剣に読んでいたのは、ちょうど大暮維人が登場したぐらいまでで、大暮維人がメジャー誌で描くようになるのと並行して、エロ・マンガはあまり読まなくなってしまった。なので、ちょっと感慨深いものがある。巻末には、天竺浪人との対談が掲載されていて、これもこれで重要なポイントだと感じる。なぜならば僕は一時期、天竺浪人は90年代以降の自意識のもっとも優れた描き手なのではないかと思っていたからだ(勝手に安達哲の後継者は天竺浪人しかいないと思っていた)。じっさいに対談の内容も、ひじょうに興味深いものとなっている。それはともかく。この本に収められているものであれば『はね』のような、集団に飼われている女の子(嫌な言い方だ)を扱った作品(以前でいえば『Cせん竹田』のようなやつ)にこそ、僕は惹かれる。彼女を緊縛しているのは、いっけん目に見える暴力であるが、しかし、じつはそうではなくて、見えざる抑圧や束縛への抗いとして、あえて暴力に屈する、そうすることで心の底のレベルに、いちばん大切なものを守るのである。それはつまり、このクソみたいな世界でも、懸けるに値するものがきっとある、そのことを信じ続けようとする戦いなのだ。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ。
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