ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年08月10日
 ショート・プログラム 新装版 1 (1) ショート・プログラム 新装版 2 (2)

 新装版ということで、これまで未収録であった作品が組み込まれるのかな、と思ったら、ほんとうにただの復刊だった。内容は前のといっしょ。しまった、持ってるのに買っちゃった。言ってよ。つまり、以前の『ショート・プログラム』を持っている人は買わなくてもいいよヴァージョンである。まあ、持っていない人は是非とも買った方がいいよヴァージョンともいう。1集目は、基本的に80年代に発表された短編が、2集目には、主に90年代に発表された短編が収められている。やはり80年代が、あだち充の充実期だったのか、1集目の方が、やや濃ゆいような感じがする。のだが、個人的には、2集目の「ゆく春」という作品がベストである。僕はこれを読むと、いつでも泣けてきてしまう。主人公と、亡くなった親友と、昔好きだった女性との三角関係を扱った、よくあるストーリー・ラインなのだけれども、切なさの指数が、おそろしいほどに高い。友情は友情として語られず、愛情は愛情として語られない、そうしてほんのすこし幸せから縁遠い場所に辿り着いてしまった、それでもたしかに、友情は存在したし、愛情があった。そのことを忘れない。春に訪れる別れが悲しいのはどうしてだろう、その理由とともに、ふたりの気持ちは静かに秘せられる。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ。
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