ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年09月25日
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 吉田聡の、『荒くれKNIGHT』シリーズの完結編、「黒い残響」の、さらに完結編「黒い残響―完結編―」(ややこしいな)が、『ヤングチャンピオン』NO.20(今週号)より、集中連載開始である。『湘南爆走族』の完全版が、なぜか講談社から出ることになったときには、いちおうは『ジナス』の繋がりがあるからな、と思えもしたのだけれど、ほとんど脈絡のなさそうな秋田書店の雑誌に、このシリーズが移ったというのは、吉田と少年画報社のあいだには何か問題があるのかしら、との邪推をさせる。が、まあ、そういったテクスト外のことはともかくとして、たしかに続編を予感させるような終わり方をした「黒い残響」ではあったが、それでも語るべきところは十分に語られたという満足を得られただけに、いったいどこから物語を再開させるのか、興味津々ではあったのだけれど、まさか、大鳥だからオオトリをとる、というわけではあるまいが、〈大鳥……輪蛇を語るには 再び この男をあと少しだけ 描かなければならない――〉ということになっている。大鳥かあ。いや、そりゃあさあ、キーパーソンであることは認めはするよ。「黒い残響」においても、重要な役割を果たしはした。ファンもすくなくはないだろう。しかし『荒くれKNIGHT』本編(ここでは便宜上、無印本編と、「黒い残響」を除く高校爆走編のことを指す)には、(こちらの記憶違いでなければ)たった一話しか顔を見せなかった人物である。この、後付け的なにおいがぷんぷんする微妙な感じ、わかっていただけるだろうか。すなわち、外伝や番外編のニュアンスが、色濃いのである。とはいえ、「黒い残響」が、(赤蛇→)木原→善波七五十→春間といった輪蛇(LINDA)における世代交代のラインを描いていたのに対して、その、オルタナティヴでありライヴァル・チームである虎武羅(COBRA)の世代的な変遷、大鳥→伊武→井脇ラインを描くことから「黒い残響―完結編―」をはじめるのには、きっと、意味があるに違いない。と思いたい。いずれにせよ、ここまできたら、最後の最後まで物語の行方を見届けたいし、これが、蛇足の、蛇でないことを、祈る。

 『荒くれKNIGHT 高校爆走編』
  11巻について→こちら
  最終回について→こちら
  10巻について→こちら
  9巻について→こちら
  8巻について→こちら

・その他吉田聡に関する文章
 『ジナス』
  2巻について→こちら  
  1巻について→こちら
 
 『湘南グラフィティ』について→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
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