ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年09月23日
 ジャイアントロボ地球の燃え尽きる日 2 (2) (チャンピオンREDコミックス)

 あいかわらず傾くねえ。そこが燃える。横山光輝の原作を、今川泰宏が大胆に解釈したアニメーション『ジャイアントロボ 地球が静止する日』の、まさにアナザー・ヴァージョンともいえる『ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日』だが、1巻に引き続き、この2巻でも、すさまじいテンションと怒濤の展開でもって、血湧き肉躍る世界を紡ぐ。むろん、マンガという器に物語を盛り込む戸田泰成の手腕も、すばらしく、巨大ロボットと等身大の人間が拳をぶつけあうような無茶無体も、じつに決まっている。それにしても、作中で描かれるおっさん連中の、なんと粋であることか。あるいは、それこそが最大の魅力であろう。たしかに、ジャイアントロボを唯一制することのできる主人公、大作少年を主軸にストーリーは進むのだが、その彼を争奪し合う敵役たちの異様な迫力ときたら、はったりを越えてあまりある。基本的には、『ジャイアントロボ 地球が静止する日』と同じく、他の横山マンガ(『バビル二世』や『マーズ』、『仮面の忍者赤影』、『三国志』等々)の登場人物をスター・システム的に採用したものであるけれど、それぞれの利害関係は、もしかしたら『ジャイアントロボ 地球が静止する日』以上に込み入っており、それをよく表すため、より深く人格を掘りさげられ、盛大に活躍の場を与えられているのが、おおきい。だいいち1巻なんて、まるまる十傑衆がひとり幻惑のセルバンテスの見せ場であったようなものだから、ね。そして2巻では、やはり十傑衆のメンバーで巨大兵器「サリー」を繰る衝撃のアルベルト(要するにサリーちゃんのパパ)と、九大天王にして戦況を左右するほどの重要な秘密を握る豹子頭・林冲とが、魅せる。さらには、第二部の副題にまでなっている白昼の残月も、謎めいた存在であることをアピールしつつ、やたらかっこうよいのが、にくい。

・その他戸田泰成の作品に関する文章
 『スクライドビギンズ』(シナリオ・黒田洋介)→こちら


posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
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