ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年08月03日
 インミー(INME)2年ぶりのセカンド作『ホワイト・バタフライ』は、一言でいえば、90年代型オルタナ・ヘヴィ・ロックなサウンドである。ニッケルバックとか、あそこらへんのバンドと類似した感触を持っている。デビュー・アルバムの、溌剌なUKハード・サウンドに塗されていたグランジ・フレイヴァーが、洗練されて、こうなったといったところだろう。ヴォーカルの声質の問題か、それともイギリスのアーティストということもあるのだろうか、ときおりブッシュを思い起こさせたりもする。とはいえ、オリジナリティ云々を抜きにすれば、ひじょうに真摯な音の響きを聴かせる。存外な力作になっている。ひとつには、エモっぽいメロディがゼロだというのが、大きい。いま現在、同世代ないし同時代なりの、共時性を優先させるのであれば、エモっぽいメロディを導入するのが、てっとり早いと思うのだが、このバンドの場合、そういった手抜きや、批評性のない鈍感な創作は行っていない。要するに、他人は他人、自分は自分といった、厳選な線引きが出来ているということだ。たかだかその程度のことが、隙のないソング・ライティングへと結びついている。ミドル・テンポのナンバーが中心となった作品ではあるけれども、ところどころに設けられたフックが、よく効いている。それとギター、全編というわけではないのだが、4曲目「アザーサイド」あたりに顕著な、ワン・ポイントとして弾きまくられるギターのフレーズが、いちいち格好いい。メガデスの『ユースアネイジア』などに通じる、緊張感と構築性の融和だと思う。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽。
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