
個人的には、FEARLESSレーベルというと、どうもアット・ザ・ドライヴ・インが思い出されるが、YESTERDAYS RISINGの場合、ポスト・パンク的なアプローチではなくて、そういったアプローチ自体が定型化(様式化)されてからのサウンド、つまりエモあるいはスクリーモ的なものをやっている。『LIGHTWORKER』は、そんな彼らのデビュー・アルバムである。EPの時点では、過剰なまでに盛り込まれたメタリックな要素、しかし、それはたぶんヘヴィ・メタル・キッズの心意気とかとは異なるのだろう、音響の機能的な流用が、ひとかどのフックになっていたのだが、こうしてフル作を通して聴くと、それはそれで、ずいぶんと凡庸なアプローチのように感じられてしまうのだった。楽曲自体はよく出来ているのだけれども、なんだろう、ときめかない。それはもしかしたら、コーラスでメロディをうたうヴォーカルが、僕には、はからずも15年ぐらい前のB級ジャーマン・メタルみたいに、聴こえるからなのかもしれない。
