ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年07月31日
 Tom Tom Bullet

 フィンランドのトリオSWEATMASTER(スウェットマスター)は、いわゆる北欧ガレージの文脈に落とし込めるサウンドをやっていると思うのだけれども、通り一遍に収まらない、どころか鼓膜が感じ取るインパクトは、けっこう独特な風である。爆音をブオオオと響かせるのではなく、かといって最近のヘラコプターズのように黄昏れた哀愁路線でもない。一言でいえばソウルフル、ずいぶんとコシがある。漠としたイメージになるが、ややテンポを落としたハイヴスのナンバーにリーフのヴォーカルが載っている、そんなところではないだろうか。ちょっと違うかな。あ、そっか、パンクやハードコアの気配があまりしないんだ。とにかく最大のポイントは、太いラインを巧みに発声する歌唱であり、その歌唱を支援するかのような、絶妙のコンビネーションを聴かせる演奏だろう。ギターとベースとドラム(ときに鍵盤の響きが混ざる)が、阿吽の呼吸で、はっきりとした一音一音を繋ぐ、繊細にではなく、盛大に。その上に喉を震わせるヴォーカルが、男くさい、汗のにおい立つ、熱気を被せてゆく。一聴、楽曲のヴァリエーションにそれほどの幅はないように感じられるが、いや、そうじゃない、たとえばひとつのパターンの繰り返しでもAC/DCのナンバーが単調ではないのと同じで、むしろ通好みなレベルでソング・ライティングの使い分けが行われている。飽きが来ない。本作『TOM TOM BULLET』は、02年のデビュー作『SHARP CUT』に続く、セカンド・アルバムになる。基本線に変更点はない。だが、リフにいくつか新しい展開が加えられている。そのため、奥行きに拡がりが出た。ほとんどの曲が2〜3分程度で決着がつく、全体を通しても30分に満たないランニング・タイムなのだが、かなりのヴォリュームを覚える、口当たりは軽やかなのに、じつは味の濃い、密なロックン・ロールが披露されている。深く。はまる。いいね。
 
 バンドのオフィシャル・サイト→こちら
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