ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年09月10日
 ひとまず、表紙カヴァー折り返しの作者近影がインパクト大である。ああ、この人がこのマンガ描いてんだあ、と、100人いたら100人が納得するに違いない。ぜひとも機会があったら、ご覧いただきたい。ともあれ、野部優美の『空手娑婆羅伝 銀二』は、この3巻から新章突入といった感じで、主人公の銀二は高校生となり、「正如会館」に入門して、いよいよ本格的に空手を習いはじめるわけだが、このあたりから、いつの時代のマンガだよ、というぐらいオールドウェーヴなノリで、汗くささをぷんぷん発しているのは、おそらく、意図的なもの、狙いだろう。たしかに構図やテンポはもとより、風俗的な情報は、今の時代のものであるけれども、そうしたフレームのなかで醸し出される雰囲気は、前時代がかっており、そして、そのことが作中のテーマと一致している。つまり登場人物のセリフになぞらえば、〈「強さ」を求める空手をやりたいんだろ?〉〈空手の原点回帰といこーじゃねーの〉ということで、強さそのものをプレゼンテーションするというより、強くなっていく過程をフォローしようとするため、反スタイリッシュで、むさ苦しい作風が、自然と選ばれているのだ。と、そうして(もちろん嫌な面構えをした)スキンヘッドのライヴァル登場は、こうした格闘技マンガの定番とはいえ、なにかこう、あらがえず、心騒がせられるな。ああ、そうか、きっと、この手のスキンヘッドこそが、あれね、燃え要素というやつだ。

 1巻について→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
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