ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年09月08日
 ショートソング 1 (1) (ジャンプコミックスデラックス)

 『ショートソング』は、枡野浩一の同名小説を、小手川ゆあがマンガ化したもので、申し訳ないことに原作は読んだときがないのだけれども、そういった立場から見ると、登場人物たちはみな、じつに小手川らしい賑やかなテンションで動いているな、という印象を持つ。『おっとり捜査』の、シリアスではない回におけるてんやわんや、を思い出す。ルックスが良い以外には何の取り柄もないと自覚している大学生の国友克夫は、憧れの舞子先輩のちょっとしたたくらみから、「ばれん」という短歌結社の歌会に、そうとは知らず紛れ込むことになってしまう。それまで短歌などに関わったことがない彼であったが、はじめて作った歌が、舞子先輩の彼氏でその世界では有望とされている伊賀寛介の目にとまる。ここから短歌と恋愛をめぐる克夫の青春が動き出す。というのが、この1巻のあらましである。基本的には、素直で受け身な主人公が、周囲の思惑に流されるうちに話が進み、彼と他の人間たちとのあいだにあるギャップが、作品のおかしみをつくっており、こういう世間一般にはよく知られていない分野のサークルものということであれば、ここ最近では、河合克敏の『とめはね!』にも通じる楽しさがある。

・小手川ゆあの作品に関する文章
 『死刑囚042』第5巻について→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
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