ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年09月04日
 新・味いちもんめ 20 (20) (ビッグコミックス)

 長く続いた京都編も、この20巻で一区切り、な『新・味いちもんめ』であるが、それが結局のところ、主人公である伊橋の自分探し程度のものでしかなかったことに、かるく、いらっとする。でも、まあいいさ。その成果を東京に帰ったところで見せてもらおうか、という段になって、伊橋のやろう、どんな態度をとったと思う。驚いたことに〈今後の目標が漠然としすぎているというか…どこから手をつけていいのか…〉うろうろするばかりである。これはさすがにない。あまりにも読み手を馬鹿にしてらあ。いや、東京へのカムバックが、せいぜいリニューアル的な効果に過ぎないとしても、まあいいんだ。ただ、話をループさせんなよ。それこそ、無印『味いちもんめ』と比べてみれば、ここでの展開が、いかに杜撰かが、よくわかる。倉田よしみと福田幸江には、故・あべ善太に両手をついて詫びていただきたい、とすら言いたい。とりもなおさず、最大の不満は、伊橋がいったい何歳なのかわかんねえぜ、といった点にある。キャリアから考えるに、三十代半ばと考えるのが妥当なのだろうけれども、周囲の人間の甘やかし加減からすると、もうすこし若く見積もったほうが良さそうな気もする。そりゃあ、設定の厳密さを読むマンガじゃないしさ、といわれれば、そのとおりだが、だったら作中で、成長云々なぞとほざき、あたかもそれがテーマのひとつであるかのふうに、描くべきではない。登場人物たちの時間を停止させてしまったほうが、よっぽど理にかなっている。

 19巻について→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバック