
ウダウダと悩む自意識が面倒くさいんだ、女々しい自分なんて死ね、と願うようなときには、ピーター・パン・スピードロック(PETER PAN SPEEDROCK)を聴くと良い、と思うよ。『SPREAD EAGLE』は、オランダ出身のトリオによる、オリジナル・アルバムとしてはピーター・パン(PETER PAN)時代を含めて(たぶん)6作目にあたる作品だけれども、モーターヘッド型の豪快なロックン・ロールは相変わらずである、翳りがない。が、しかし、いや、そのキャリアにともない、重厚感と安定感がアップした、そのためだろう、以前にも増してモーターヘッド度が進行して聴こえたりもするのだが、男気を感じさせる熱量とスピードにかけるガッツの在り方は、アメリカのジークやスウェーデンのパフボールと並び、褒め称えるに値するものだ。レコーディングは、スウェーデンのサンライト・スタジオで、トーマス・スコグスバーグによるプロデュースのもと、行われている。そうして出来上がったサウンドは、よい意味で、柔なところがない。足のくさそうな、ハード・ロッキンで、骨太の轟音である。ドラムとベースとギターが、かたく激しくぶつかり合う。ゴオと吹き荒れる風。すべてが、生き様のまっすぐな燃焼によって、放出されている。あつい。
ジーク(ZEKE)とのスプリット盤については→こちら
バンドのオフィシャル・サイト→こちら(はげしく音でます)
