ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年08月25日
 ダメ出し 2 (2) (マーガレットコミックス)

 ああ、これで終わりなのか。おそらくは若書きの類とはいえ、最後の最後まで勢いがあり、とっても楽しかった。〈人を好きになることは苦しい / でも僕らはやめない / 漫画を描くことも然り / どんなに「ダメ出し」されたって / 僕らはあきらめたりしない〉。男の子でありながら、少女マンガ家(作中の表記では少女漫画家)を目指す寅雄は、生まれてはじめてアシスタントの仕事を経験し、これまでになかった手応えを得る。一方、寅雄の初恋相手であるタキは、過去に負った心の傷のせいで、学校に顔を出さなくなっていた。それがなぜか、たまたま知り合ったお爺さんに招かれ、寅雄の家に転がり込むことになる。というのが、筒井旭『ダメ出し。』2巻の、おおまかな筋である。とにかく寅雄の、夢や恋に傾ける、まっすぐな情熱が、いい。もっといえば、そこにユーモアを施すことの忘れられていない点が、いい。ふつう、寅雄ほどに嘘や偽りがなければ、それはもう変人みたいなもんだろう。作者も、そのことをわかっている。わかっていて、そんな人間がいてもいいじゃないか、と思っているのが、伝わってくる。ここには、本編のほか、番外編も二話収められており、それらは本編であまり触れられていなかったセクシュアルなエピソードになっているのだけれど、はじめて性交する者同士の緊張を描いた「少女で乙女で何が悪い」よりも、意外と、ホモっ気抜群な「何やらやるとかやらないとか」のほうを、おもしろく感じられた。

 1巻について→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
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