ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年08月18日
 前巻の感動を返せ、とまでは言わないが、しかし、このクライマックスで打順がもう一回りというのは、ちょっと。各登場人物の見せ場も十分にあったじゃないか。これ以上の試合展開は、さすがに余計じゃないかしら。佐野隆の『打撃王 凜』10巻である。6回裏、凜のホームランによって、ついに勝利が目前に迫る。最終回表、この下位打線を抑え、2点差を守りきれば、宿敵緑北シニアを破ることができるのだ。まさに立場が逆転した状況で、守備につく緑南ナインであったが、ツーアウト、あと一球ですべてに決着がつくというところで、ピッチャーやっちんの肘が限界に達する。〈く‥‥そ‥‥ざけんじゃねェぞ 野球の神様――‥‥ここまできて この仕打ちはねぇだろ――――‥‥‥‥〉と、そりゃあこっちのセリフだよ。なんてマゾっ気抜群な、いや、野球の神様や作者にしたらサドっ気かあ、とにかく、緑南シニアは再度ピンチに陥ってしまうのである。まあ構成上、守って終わるよりは、打って終わるほうが決まるにしたって、もう一度ドラマをつくるのに材料がほとんど残っておらず、じっさい、この巻の時点で、敵味方双方ともの気力だけで試合が運んでいる。ここからどう話を盛り上げていくのか。やあ、目一杯ハードルをあげたなあ。それを考えると、やっぱり作者がマゾっ気抜群なのだといえる。

 9巻について→こちら
 8巻について→こちら
 7巻について→こちら
 6巻について→こちら
 5巻について→こちら
 4巻について→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
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