ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年08月17日
 New Wave

 フロリダ出身のAGAINST ME!も、ついにこのニュー・アルバム(たぶん4作目)となる『NEW WAVE』でメジャー・デビューを飾ったわけだが、しかし、だからといって日和った印象はなくて、あいかわらず野郎くさい哀愁をむんむんと匂わせながら、トラッド・フォーキーかつカウ・パンキッシュなノリで、こう、上段に拳を構えつつ、同調したくなるような、ガッツ漲るサウンドを聴かせてくれる。ヴォーカルの声質や歌い回しは、やたらむさ苦しいし、リズムを主体とした演奏は、ともすれば野暮い。意外としなやかなギターのリフにしたって、今日的なカタルシスとは無縁だといえる。にもかかわらず、うずうずとさせられるのは、もちろんソング・ライティングのスキルが高いというのもあるけれど、気分や情緒のレベルに嘘くささをいっさい孕んでいないことだけは、しっかりと伝わってくるからだ。それが直截、琴線に触れる。精神論を述べているのではない。パフォーマンスの質を言っているのである。前作『SEARCHING FOR A (RUMORED)FORMER CLARITY』におけるJロビンズのプロデュースも、いっけんミスマッチでいて、あんがい巧みにバンドの新味を引き出していたが、今回、プロデューサーをつとめているブッチ・ヴィグとミックスにあたっているリッチ・コスティの仕事ぶりも、さすがというべきか、全体の像をかなりハイ・ファイに仕上げることで、ダイナミクスをわかりやすくアピールし、楽曲の魅力自体を見事にプレゼンテーションしている。タイトル・トラックである1曲目「NEW WAVE」や3曲目「THRASH UNREAL」、4曲目「WHITE PEOPLE FOR PEACE」などの、キャッチーで力強いナンバーが燃えるは当然としても、女性シンガーとのデュエットである6曲目「BORNE ON THE FM WAVES OF THE HEART」のようなパワー・バラードにも、へこたれないことを願って前へ進むのに似た雰囲気があって、胸のほうから熱くなる。

 『SEARCHING FOR A (RUMORED)FORMER CLARITY』について→こちら

  バンドのオフィシャル・サイト→こちら


posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(07年)
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