ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年07月16日
 ロボットであるところの少年と人間であるところの少女が恋に落ちる、という時点でハッピー・エンドは期待できず、2人(正確には1体と1人)の愛情が深まれば深まるほどに、悲劇の予感を増していくのだから、読んでいて切なくなる。はたして人工知能は心を持ちうるのか、といった題材自体は、これまでにも古今東西さまざまなSFジャンルで扱われてきたものであって、このマンガの場合はたぶんスピルバーグの映画『A.I.』が直接の影響源なのだと思うのだが、それを「きみとぼく」におけるラヴ・ストーリーに仕立て上げたところが、末次由紀『Silver』の魅力ではある。少年は、少女に承認されることだけを唯一の行動原理にする、それはプログラムとして決定されていることなので、他のいっさいの出来事をシガラミとして感じる必要がない。また一方はロボットで、一方は人間という関係は、セックス(性交)の予防線として機能しており、そのことがプラトニックの要素というか、純愛に見えるものの度数を高めている。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ。
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