ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年07月13日
 The Comfort of Home

 これ、ルフィオ(RUFIO)の3枚目である『コンフォート・オブ・ホーム』は、間違いなく、絶品の一品である。メロディック・パンクのシーンでも、パワー・ポップのシーンでも、エモーショナル・ハードコアのシーンでも、どこでもいいが、どの領域においてもハイスコアを叩き出す、それどころかゼブラヘッドやワイルドハーツなどのファン(つまり僕なのだけれども)にも、その存在感を十二分にアピールしうる、そういう内容だと思う。ずば抜けてキャッチーで、哀愁、そしてアグレッシヴかつハードで、燃える。凡百のバンドであったならば、その1曲で、アルバム全体の方向性が決まるような、もしかするとアンセム・クラスのナンバーが粒揃っている。俗にいう「捨て曲なし」というやつだ。となれば、それは結局のところソングライティングのスキルであったりという、テクニカルな問題に回収されてしまいそうだけれども、そうはなっていない、かっちりとしたプレイながらもワン・フレーズの閃きを柔らかくはためかすギターと、コーラスのラスト・センテンスに宿るメロディの伸びを大切にうたうヴォーカルの、コンビネーションそれ自体が、エモーションの重みとなっており、聴き手の側のリアルな感情を吸い寄せる。数曲あるインストのナンバーにおいて、ヘヴィ・メタリック調に変質する演奏は、単調なリズムを拒否するアクセントとして生きる。アルデンテというか、ほど良い硬さでもって、音を調整しているジョー・バレッシのミックスも良い。どの楽曲も、基本的には「きみとぼく」をテーマにした、じつに今様の切実さを訴えかけてくるが、メロウな響きを経由しながらも、センシティヴさやナイーヴさに潰されない、前向きな姿形に着地する力強さが、最高に心地いい。傑作という言葉は軽薄すぎて、あんまし口にしないのだけれど、これに関しては満を持して言っちゃうぞ、すばらしい、傑作である。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバック