ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年08月02日
 Paper Walls

 ダークでシリアスな印象の強かった06年の前作『LIGHTS AND SOUNDS』は、むしろYELLOWCARD(イエローカード)というバンドの良さ、すなわち率直さと陽性にあふれた部分を殺いでいるように感じられ、おいおい、君らにそんな路線は望んでいないよ、といったところだったのだが、このニュー・アルバム(メジャー・デビュー後のサード作にカウントされる)『PAPER WALLS(ペイパーウォールズ)』では、メロディアスなフレーズをドラマティックなアレンジのなかに落とし込む、かつての様式に立ち返っており、そもそもポップ・パンクにイノベーションなぞ求めておらず、翻ってエクスキューズすらも必要としない単純明快さこそが、その最大のチャームであったことを、ひさびさに思い出す。もちろん、自分たちのスタイルに危機感の欠片もなく、ただのパターンを繰り返されたら、それはもう退屈なだけなのだけれども(例を挙げれば、SU……いや、やめておこう)、その点に関しては、楽曲の艶やかさを得、全体的なスケールのアップを果たすことによって、十分にクリアーされている。そこで貢献的な、音の厚み、ギザに尖った演奏の定着は、やはり『LIGHTS AND SOUNDS』という過程があってこそ、のものだろう。おそらく、YELLOWCARDの最高作と言い換えても大勢から不満は出まい、とても高性能な内容である。

 『LIGHTS AND SOUNDS』について→こちら

 バンドのオフィシャル・サイト→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
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