ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年07月23日
 Underclass Hero

 うへえ、これはとても微妙だぞ。や、微妙といってもそれは、なにも出来が悪いということの言い換えではなくて、この場合、各楽曲におけるクオリティの高さ、そして作品単位の整合性は認めるけれど、SUM41ならでは、の個性(固有性)は、もはやどこにもないよね、という意味である。バンドにとっては、通算4作目のフル・アルバムとなる『UNDERCLASS HERO(アンダークラス・ヒーロー)』なのだが、これは結局のところ、キャリアを重ねれば、サウンドはマイルドになっていかざるをえず、演奏技術の向上やソング・ライティングのスキルは、インパクトやアイディアの乏しさをフォローするためにのみ機能する、そういう、ロック・アーティストにありがちで退屈なセオリーを体現しているに過ぎない。ギターのデイヴ・バクシュが脱退し、トリオ編成になったからといったって、音そのものの薄さをあまり感じさせないのは、がんばった(まあ、これはプロダクションの問題だろう)。しかしながら、やはりスラッシュ・メタル調のリフが聴かれなくなったのは、寂しい。以前にはあったハイブリッドな展開を、期待することもできなくなった。もちろんポップ・パンクとしては、良質で、スケールのおおきく、ウェルメイドな内容だから、その点が評価されることを、けして否定しはしない。だが、SUM41節などといえば聞こえはいいとしても、悪くいえばワン・パターンで、過去作の使い回しともとれるフレーズが頻出するのには参るし、これは前作『CHUCK』のときにも述べたが、そうしたメロディの成り立ち自体が、LINKIN PARKやAVRIL LAVIGNE、YELLOW CARD等のそれと大差なく、つまりは同時代的なものでしかないのであって、そこから相対的に見ていくと、キャッチーである以上の価値がいっさい含まれていないところに、不満を述べておきたいのは、いかなるメッセージやテーマが込められていようとも、インタビューにおけるアーティストの発言なぞではなく、彼らの表現のうちで自他に対する批評性がどう示されているかにより、その説得力が左右されなければならないためである。

 『HAPPY LIVE SURPRISE』について→こちら
 『CHUCK』について→こちら

 ライヴ(04年10月04日)について→こちら


posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(07年)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。