
キース・カプートが復帰しての再結成アルバムになるのかな。もともとはニューヨーク・ハードコアを出自とするバンドだが、音の感触としては、アメリカン・オルタナティヴへの傾倒をみせた97年の『ソウル・サーチング・サン』の線を引き継いでいる。いま聴くと、ひどく懐かしい感じなのだが、けっして悪くはない。楽曲はどれも良く出来ている。けれども、『ソウル・サーチング・サン』の日本盤ライナー・ノーツで大鷹俊一が、99年のキース・カプートのソロの日本盤ライナー・ノーツで宮子和真が指摘したような、ラウド・ロック・ファン以外の層へもアピールしうる拡散性は、ここではブラック・サバス風味の重たい演奏によって回収されており、そのあたりをストイックになったと捉えるか、それとも幅が狭くなったと捉えるかの判断は微妙。
