ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年07月17日
 ムカンノテイオー 1 (1) ムカンノテイオー 2 (2)

 1、2巻が同時に出てから、ちょっと間が空いてしまったが、やっぱり、これは触れておきたい。正直をいえば、今まで玉置一平には、たしか河合克敏の『帯をギュッとね!』にアシスタントとして参加してなかったっけ(記憶違いだったら、すいません。あとで確認します。確認しました。同名の別人でなければ、最終巻でスタッフにクレジットされています)ぐらいの関心しかなかったのだけれども、このマンガ『ムカンノテイオー』(監修・取材協力 / HTロクシス)は、ひじょうに愉しく読んでいる。元ヤンキーが、持ち前の無知無鉄砲さでもって、特殊な業界内の体質と衝突する、というプロット自体は、80年代のテレビ・ドラマで見かけられそうな、どちらかというと前時代的なものであるが、そのなかに、今日のマス・メディアにアクチュアルな問題をうまく落とし込み、さらには若い主人公を旧い価値観の持ち主とし、それを権力構造と相反する位置に置くことで、現代への批評性をも獲得している。23歳になっても、社会に出ず、暴走族に従事する藤田平蔵であったけれど、いくつかの因果が重なり、なぜかテレビの人気情報番組「ザ・デイトライン」のADとして、さまざまな事件と関わっていくこととなる。そのうちのひとつ、暴走族時代の仲間であるカツヒロの殺害事件を通し、題名にある「無冠の帝王」の意味を平蔵に教えるエピソードが、つまりは序盤のハイライトなんだろうが、やたらと熱く、そりゃまあワキを支える登場人物たちが理解のある善い人揃いだよな、と思う部分はあるにはあるとしても、ここぞとばかりに話を詰めるテンポのよさが、そのことを逆に、作品に対する好感へと結びつけている。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
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