
楽曲の成り立ちは、まさにサーズデイ以降というか、フォロワー的というか、ナイーヴさを強調したメロディをうたうヴォーカルが、ときおり絶叫する。ただし、ギターの響きはかなりメタリック、場合によっては、様式美的なヘヴィ・メタルのように立ち上がっており、またキーボードの効果だろう、随所にゴシックな雰囲気までまぶしてある。ここまでいったらステレオタイプの一言では済まされない、そういう構築に構築を重ねたサウンドである。そればかりか、クオリティも高く、他の同系統バンドとの差異も如実だ。この手のもののなかでは、トップ・レベルに位置するだろう。が、しかし、結局は、ソング・ライティングの腕前と、使用している音楽的マテリアルの割合(比率)の問題でしかなく、個人的には、そこだけをもって良しとするのは、志が低い気がしないでもない。まあ、すくなくともフューネラル・フォー・ア・フレンドの新作よりは、よく出来ている。スクリーモの流れを、たとえばラップ・メタルに起ったことに(厳密ではないけれど、あくまでも目安として)置き換えてみれば、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンがいて、KORNがいて、デフトーンズがいて、リンプ・ビズキットがいて、パパ・ローチがいて、リンキン・パークがいて、などという段階の、パパ・ローチかリンキン・パークのところまでいっている。今後のスタンダードになりうる可能性はある。推し方次第では、かなり売れると思う。
