ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2004年08月22日
もはやトラディショナルなアメリカン・ハード・ロックでしかないレッチリの2枚組ライヴ・アルバムは、僕には、ヴァン・ヘイレンの『ベスト・ライヴ ライト・ヒア、ライト・ナウ』を思い起こさせる。要するに、バンドの存在感を確認する、そのためのアイテム以上のものでなければ以下のものでもない。それが良いとか悪いとかいうつもりもない。ただアンソニーのヴォーカルは、このフォーマットにおいては、もうかなり限界に近いのではないかという気がする。たしかにエモーショナルといえば、そのように聴こえなくもないけれど、パワフルなのになぜか声量の足りないその声は、楽曲のテーマとは異なるレベルで僕を悲しくさせる。バックの演奏は相変わらずスリリングなだけに余計そう感じさせる。とはいえ、べつにヴァン・ヘイレンやエアロスミスのような手練になって欲しいわけではない。そういった生真面目なスキルの高さではなくて、四人で一対のイギー・ポップたる爆発力を耳にしたいだけだ。ここにはまだ、それが残されているが、しかし、やがて失われていく予感も存在している。あるいは誰かはこう言うかもしれない。レッチリのライヴのすごさは、じっさいに観なくちゃわからないよ。ねえ、だとしたら、このライヴ盤の意義は?
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック
