ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年06月30日
 ロック・ミュージックにおいては、未完成であることは、ひとつ、美点になりうる。このバンドが体現しているのは、つまり、そういうことなのだと思う。アメリカの若いアーティスト(十代後半から二十代前半)が、たとえばレディオヘッドとかのイギリスのアーティストをロール・モデルに置いたかのような創作をしているのに対して、イギリスの若いアーティスト(十代後半から二十代前半)が、たとえばソニック・ユースとかのアメリカン・オルタナティヴやニルヴァーナとかのグランジをロール・モデルに置いたかのような創作を繰り返すのは、90年代半ばからの傾向として、現在までずっと続くものであるが、イギリスはマンチェスター出身のナイン・ブラック・アルプスの場合もまた、後者の有り様に見事なほどに当てはめることができる。ささくれだったノイズ・ギターが、ぶっきらぼうに鳴らされる。コーラスの部分で、ヴォーカルは、端的なフレーズを、がなる。未整理な音というわけではないのに、整合性はなく、あちこちにある荒々しい凹凸が、フックとして機能している、辛うじて。いくばくかハイプくさいが、雰囲気はあるので、あとはソング・ライティングの(センスではなく)スキルがもうちょい、といったところか。個人的には大好物なサウンドなのだが、なんだろう、アイドルワイルドとか、シンポジウムとか、マイ・ヴィトリオールとか、ユニオン・キッドとかが出てきたときほどの興奮はなかった。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバック