ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年06月30日
 蒼太の包丁 7 (7)

 料理人としての腕も上がり、親方や先輩からそれなりに実力を認められつつあった蒼太であるが、北海道で日本料理屋を営む父親が怪我をしたことを知り、店を手伝うために一時帰郷する。しかし、そうした行動に対して、彼の父親は激昂する。その険しい表情に、自分が未だ修行の身であることを強く思い知らされるのだった。主人公である蒼太が自分の未熟さを再確認するというのが、この巻における中心の動きだけれども、最初のエピソードに登場する月野という孤高の料理人が、やけにかっこいい。燃える。料理にかける情熱を集中力によって表現するのは、ある種のセオリーだが、そこらへんの描かれ方が巧く、説得力がよく出ている。そういう風に生きたいと思わせる匂いがある。ただ職人的な極め道というのは、他者と理解を共有することが目的ではないので、やはりどこか寂しいものに違いなく、その部分を蒼太という若い才能が、いかにして引き受けてゆくかというのが、『蒼太の包丁』の今後のテーマとなってゆくのだろう。

 第6巻についての文章→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ。
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